・夏の飛行船と蒼い入道雲!
2018-10-08
・こころの日曜日!
2018-10-07
・アクアリウム!(僕の心の部屋!)
2018-10-07
・7月のアサガオと子ねこたち!
2018-10-06
・マジックミラー!
2018-10-05
・新しい世界へ!
2018-10-05
・新しい自分探しの旅へ!
2018-10-03
・それでも太陽は赤く染まる!第9回「堪忍袋//
2018-10-03
・消えない視線!(後半!)
2018-10-02
・ステンドガラスフィッシュ!
2018-10-01
第2回「春風!」
春風に舞う桜の花びらに身体をなびかせながら、緊張気味にクラス表をながめるひとし。手には汗を握っていた。
ひとし「2年A組か、今年はゆっくり過ごせそうだな。」
1年の時のクラスは居心地が悪かった。スポーツも勉強もそこそこ出来る子が多くて、いつも人付き合いが苦手で肩身の狭い思いをしていた僕になにかと意地悪をするやつらがいた。
僕もいつのまにかそれが当たり前のように慣れては行ったがやっぱり内心嫌だった。
女の子達はわりとみんな上手くやっていた様子で誰かが仲間はずれにされたりといった感じは見られなくてお昼のランチの時はみんな必ず机をくっつけて一緒に食べている様子だった。
男子はいくつかのグループに分かれていて、僕はどのグループにも上手く溶け込む事が出来ないでいた。担任の男の先生は美術の科目であまり頼りない感じがして、それでも不思議とクラスのみんなと溶け込んでいた。裏でどんな陰険ないじめがあった事も知らないで。
先生にとっては良いクラスの生徒にめぐり会えたと喜んでいたみたいだけど僕にはそんな先生の笑顔が腹立たしかったし常に素直にポーカーフェイスで笑えなかった自分がいた。
1年の頃のいろんな出来事を思い出していたひとしはふと安堵の笑みを浮かべる。憂鬱感がゆっくりとうすれて行った。